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3月2日(日)大分県社会福祉士会との合同企画として、倉堀翔先生による「嘘をつかずに生きるとは〜クラリネットと共に〜」が開催されました!
トランスジェンダー女性を公言し、クラリネット奏者かつ非常勤講師として活躍されている倉堀先生のお話と、演奏をまじえた講演に多数の参加者が集まりました。
「クラリネットは人生そのもの」という言葉を皮切りに、性別ごとに「〇〇であるべき」と決められるのはなぜか?男性なら、女性ならこれが「普通」という無意識の固定概念を持っていないか?という問いに思わず息を呑んだ方もいたのではないでしょうか。
幼少期から自身の思いに対する周囲の反応に傷つき苦しめられながらも音楽(クラリネット)との出会いにより何にも左右されないひとりの人としての表現の場が得られたこと、恩師との出会いと別れ、恩師の意志を引き継ぐためひたむきに努力を重ねられたお話には心を打たれ、目に涙をためる方も多くいました。
周囲の反応や「普通」という言葉によって本来の自分を表現できない苦しみを経験されてきた先生が、女性として生きる決意をし「つらいことがあっても嘘をつかずに生きることで必ず手を差し伸べてくれる人がいる」という言葉が非常に印象に残りました。
最後に演奏してくださった「川の流れのように」では、柔らかみの中にも芯の通る素敵な音色が、まさに先生を表現されているように感じ、心に響く内容となりました。